時間を盗む



時間を盗んで、描き描き。昼間は息子、小児科のあと、40度まで熱が上がり、寝ては起きて、の繰り返し。今日はさすがにぐったり。
夜になり、しばし落ち着いて寝てくれたので、筆を持つ。
子どもの頃、ミヒャエル・エンデ大好きで。「モモと時間泥棒」という物語があったなぁと、想い出した。時間泥棒に盗まれてはいないけれど、今の自分は、自分で自分の時間を盗み出す、くらいな感覚で時間を創り出しているのかも。

この作品は、青のグラデで基本的に創りたかったので。しばし行き詰まっていたのだけど。今日描いていたら、解決できる突破口が視えてきた。



それにしても、40度はやっぱり子どもも大人もしんどい。38度くらいだと、けっこう子どもは元気。大人はしんどいけれど。

よく、「子どもの頃を想い出す」というようなことを言うけれど、そうした内面的な心象風景や気持ちの部分とは別に。

「熱がこのくらいでも子どもは動ける」とか。大人になり、子どもをもってみて初めて気づく客観的事実がたくさんあって。

自分が子どもの頃にはわからなかった、「子どもという存在の外形」みたいなものが観えてくる瞬間がしばしばある。そうした発見がたくさんあることが、子どもを育てていて楽しいことのひとつである。

KAHOU CHRONICLE

画家・中林可寶のオフィシャルブログ。 自然からインスパイアされた、溢れる色彩と曲線を多用したアクリル絵画制作をベースに、演劇・ベリーダンス・絵のモデルなどの経験を統合したライブペインティング・パフォーマンスや、詩的世界観溢れるボディペインティングなど、2次元の絵を動的でリアルな表現世界まで展開。

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