「太古の祭」完成


結局他の色は足さずに完成に至りました。
下記は、描いていく間に赤を選択した時点で湧いてきたもの。

「「太古の祭」

JOYという個展タイトルの下で、「激しいもの、苛烈なもの」をどう採り入れていけばいいのだろう?
と考えた時に。

「太古の祭」というのが浮かんできた。

それは、大いなるエネルギーとひとつになる天然の神聖なるトランス状態、みたいなもの。

祭とは、音楽とは、踊りとは、本来そういうものであったのではなかろうか?という私の祭りやそういったものたちへの想いが根底にある。

絵だってその一つで、神聖なるものたちと合一を感じるようなものであって良い筈だ。」

結局、赤を使って描き始めた当初にあった苛烈、というものが昇華して割とすっきりと宇宙ぽいというか未来ぽさも含んだ作品として完成。

昔、カラーコーディネーターの勉強した時だったかと思うのだけど。人類が最初に描いた絵は「赤・黒・白」で描かれていたと。
そんなことも意識しながら進めつつ、黒は使わなかったのだけれど。
黒が、夜に空を見上げた時の宇宙の「闇」をも表しているとしたら、青を使ったところもそれに通ずるものとして捉えられないだろうか。
そんなことを、完成した作品を観ながら想ったのでした。

KAHOU CHRONICLE

画家・中林可寶のオフィシャルブログ。 自然からインスパイアされた、溢れる色彩と曲線を多用したアクリル絵画制作をベースに、演劇・ベリーダンス・絵のモデルなどの経験を統合したライブペインティング・パフォーマンスや、詩的世界観溢れるボディペインティングなど、2次元の絵を動的でリアルな表現世界まで展開。

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